12月下旬、釣り納めです。
年内最後に選んだ釣り場は、いつも通い慣れた外房。
回遊魚は岸を離れてしまったのか、この日のアジは不発。
それでもオキアミを付けて気長に五目釣りを楽しんでいると…
サバ、小アジ、ハゼ、ウミタナゴ、メジナ…ぽつりぽつりとアタリが出ます。
可愛くても立派な大人「イイダコ」
a.k.a’’夜の底取りギャング’’「ホシザメ」
などなど、珍客も訪れ今年最後の釣りは忙しいものとなりました。
日程
2020年12月29日(火)大潮
15:00 釣り開始
翌7:00 釣り終了
寒波でも南の海は暖かい
寒波の訪れた今年の年末。
大掃除の窓拭きや洗車をしていると、指先がカチンコチンに凍ってしまいそうです。
さて年内最後の釣行許可を得た私は、大掃除を早々に済ませ、一路南へ車を走らせます。
ただ、今朝からベランダに出しておいた冷凍コマセは、この寒波のお陰で全く解凍できていなかったようなので、しかたなく車内のエアコンで強制解凍していくことにします。
釣り納めに選んだ場所は、通い慣れた外房の海。
釣り場に到着しドアを開いたところ、暖かい風がふわりと通り抜けていきました。
県内北部の最高気温が14℃なのに対し、外房のこの日の最高気温はなんと18℃!
距離的には大した移動ではありませんが気温には大きな差があるのですね。
この気温差を生む要因は、外房の海風にあると言われているようです。
12月に入ってから勝浦〜鴨川周辺の海水温は22℃〜17℃と気温に比べてもかなり温暖。
暖かい海水に囲まれた沿岸部の空気は海上で温められるので、内陸部と違い夜間に冷え切ることがないのでしょうね。床暖房ならぬ海暖房ってところです。
毎年この時期に外房を訪れると感じるのですが、海風ってすごく暖かいんです。
ヌクヌクと気が和らいだところで、釣り開始です。
アジ不発でドジョウの泳がせ!
通い慣れた釣り場へ到着。
先に来ていた地元の釣り人に状況を伺うと、どうも状況は宜しくないようです。
いつでもアジなどの回遊魚が程よく釣れる外房ですが、この日は調子がイマイチ。
泳がせに使う小魚も釣れず渋々ウミタナゴを生き餌にしているとの事でした。
一方私は、アジが釣れぬならドジョウを生き餌に。
という事で、出発前に仕入れてきたドジョウを餌にヒラメを狙います。
昨年末に釣ったヒラメがとても美味しかったので、今年も一枚狙ってみたいと思いましてね。
a.k.a”おそるべし雑食魚”「フグ」
投入後しばらくして確認のために仕掛けを引き上げてみると、尻尾をかじられたような形跡が。何者か小さめな奴にパクリとやられたのでしょうか?
その後も餌を付け替えて投入し、アタリはなくしばらくして引き上げると頭がかじられていたり。
はて、何者?
結局、正体を釣り上げることはできませんでしたが、どうやらフグの仕業のようです。
お隣さんも生き餌をかじられて困ったと仰っていました。
雑食とは聞いていましたが、生きた魚まで襲うとは…恐るべし雑食魚。
夕方まで粘りましたが、フグとの餌取り合戦に敗北。
珍客訪問 カゴ釣りに大物の引き!
すっかり夜になりましたが、明るいです。
そう、今日は満月、で大潮。
お月様がに隠れていても自分の影ができるほど明るく、雲から姿を現した時には誰かに明かりを照らされているのかなと思うくらい。
ヘッドライトがなくても餌付けが可能なので助かります。
が、満月の日ってあまり釣れた覚えがないんですよね…。
幸い天気も悪くないし、風裏の釣り場に移動できたので、釣果のことは気にせずマッタリと夜釣りを楽しみたいと思います。
海辺の夜空は綺麗で好きです。
晴れた日には山の上と変わらないくらい満点の星が輝いて見えるし、曇っていても月明かりに透けて見える雲を眺めているだけで時間が経つのを忘れてしまいそうになります。
暫くぼんやりと目蕩んでいたのですが、ふと海に目を落としたところ浮かんでいたはずの電気ウキの姿が消えていました。
「あれ?」
「…ガタゴト、ジジジ…」
竿先が震えているような、ドラグが鳴っているような、そんな音がしてきました。
竿受けから竿を取り持ち上げると、手元にずっしりと重い感覚が伝わってきます。
重〜い、けど時折ジジジ〜っとドラグを走らせるこの魚の正体は…
青い目と星模様のシャーク「ホシサメ」!
だと思います。
なかなか良い引きでした。
楽しませてくれてありがとう、良いお年を、ザブーン。
潮も引き始め潮位が下がって来たので、餌が底に着いてしまっていたのかもしれませんね。
ウキ下を少し上げて、気を取り直しカゴ釣りを続けていると。
「スー…ピクン!」
今度は魚っぽいウキの沈み方。
月明かりに閃くバイブレーション「サバ」さんでした。
しかもなかなかの型。30cm近くありあそう。
そして念願のアジ!
ちょっと小さいけど、嬉しい本命です。
その後も、ハゼやイイダコが付いていたり。
ドヤっとご登場。ゴンズイさんだっり。
安心しているところに上がってくると、不意に素手て掴みそうになります。危ない危ない。
ウキにアタリが出ないので、仕掛けを回収してからのお楽しみ的な釣り物でしたが、これはこれで楽しかったりします。
小魚にすっかり安心しきっていると…
本日2度目のホシザメが登場したりして大慌て。
釣果は乏しいけど、内容的には案外満足な一夜となりました。
本日の釣果
釣り場である程度捌いてから、最後にイイダコを放り込んで冷やして帰ってたジップロック。
帰宅後に開けてみると、みんな真っ黒。
タコは別の袋が良さそうです…。
- アジ…2匹
- サバ…1匹
- ハゼ…1匹
- イイダコ…1匹
- ホシザメ…2匹
- メジナ…1匹
- ウミタナゴ…2匹
まとめ
大物は2匹も釣れましたが(笑)狙い通りにならないのが釣りの良いところでもありますね。
それでも十分楽しい時間でした。
釣果を振り返ると、「底モノ」が多いですね。
アジを狙うなら上層〜中層を狙うのが堅実だと思うのですが、大物を釣りたいとなるとどうしても底の方を狙いたくなるんですよね。結果、海面が下がり餌が底を漂い底モノがヒットするという結果。「ホシザメ」「ハゼ」「イイダコ」がまさに底モノ。この他「クロダイ」なんかもヒットすることもあるので、これはこれで楽しい。だから底攻めはやめられない。
ともあれ、今年たっぷりと楽しませてくれた海に感謝です。
良い海でした、ごちそうさま。
また、来年も宜しくお願いします!