ここ数年、6月になるとイワシの群れと共に青物が湾内に入ってくるのが恒例となっている外房の海。
先週末に家族で磯遊びに出かけたのですが、タイドプールには大量のイワシが取り残されていました。
「きっと青物に追われたのだろう」ということで、今回は外房の沖へ青物を求めてカヤックフィッシングです。
珍しく凪の外房海

今回は外房の海へカヤックを持ってやってきました。
普段は波が荒いためカヤックでは近寄らない外房ですが、予報を見ると前後数日の天気がかなり穏やかだったこともあり、中日のこの日は出艇することに。
案の定、この日は驚くほどの凪で、風も無風に近い穏やかな海況でした。
以前は外房の磯でカゴ釣りを楽しんでいた私ですが、こんなに穏やかな海は滅多に出会えるものではありません。
6月は青物週間の外房

磯釣りをしていたこともあり、このあたりの海の様子はなんとなく把握しているのですが、6月になるとイワシの接岸とともに青物が湾内まで入ってくることがあります。
「磯でカゴ釣りをしている時に目の前でナブラが発生」などという場面に何度か出会しているため、この時期には必ずショアロッドを携行。
ナブラ打ちするとワラサ〜ブリ級の青物がかかったりします。
先週末、家族で外房へ磯遊びに行ってきたのですが、磯潮溜まりに大量のイワシが取り残されているのを見かけました。
イワシは単純に潮に取り残されることは無いので、何者かに浅瀬まで追い込まれて波と共に打ち上げられたものと思われます。
そう、青物が近くまでやってきている証拠。
さあ、早速凪の外房海へカヤックを漕ぎ出しましょう。
青物のナブラを求めて

潮目を渡るとまるで鏡のような海面。
こんな外房初めて見ました。
流石にうねりは多少ありますが、この日の海は終始こんな穏やかな状況でした。
この日は平日ということもありますが、目指すポンと周辺には何隻かのカヤックやボートらしき姿。
「やはり釣れているのか」と、パドルを握る手にも力が入ります。
ただ、魚探にはここまでベイトらしき影はなし。
すれ違う釣り人に状況を尋ねるもまだアタリもないとのこと。
どうやら今日はお留守の日だったのかもしれません。
群れの正体はイサキでした

群れが入るのを待っていたものの兆しが見えなかったので、周辺を流していると水深30mの中層あたりで小さめの魚群が映りました。
群れを追う青物か活性の上がった根魚が居ないものかとジグを落としてみたところ、微かなアタリが…。
釣れたのはイサキ。
先ほどの群れの正体は彼らだったようです。
しかもサビキのスレがかり。
それほど大きくありませんが、美味しいお魚なのでお持ち帰り。
こんなことならサビキ仕掛けを持ってくればよかった…。
陽が高くなってきた頃、すこし風が吹き始めたので本日の釣りは終了です。
本日の釣果
- イサキ…1匹
釣れなくても心地よいエメラルドブルーの海

完全空振りの釣行。
期待には沿わなかったのですが、なぜか清々しい気分なのは海のせい。
外房の海はほんとうに綺麗ですね。
土砂の流出が少なく、蓄積された貝類の亡骸で形成された海底は白く太陽光を反射するため非常に明るい。さらに海の透明度もとても高いので綺麗なエメラルドブルーに映るんですね。
釣れなくても、ただ浮いているだけでも心地よい。
凪の外房はそんな気分の良い場所でした。