登山や釣りや農作業など、じつは何かと役に立つ背負子(しょいこ)という道具。小学校の銅像・二宮金次郎さんが薪を背負う際に使うやつです。
私が使用しているのは、エバニュー(EVENEW)のゴールドボーンという製品。最近は磯釣りなどで荷物を運ぶ際に使用するのがメインです。軽くて丈夫で背負いやすいと非の打ち所がないお気に入りのアイテムですが、最近長期使用による劣化が目につき始めました。
接地面の摩耗です。
金属素材ゆえ負荷のかかる部分の摩耗は仕方ないのですが、もう少し長く使いたので補強してみようと思います。
使い古した中古自転車用タイヤ。
これを被せて摩耗ダメージをカバーしたいと思います。
エバニュー(EVERNEW)の背負子
運動具・アウトドア用品を幅広く手がける国内メーカーのエバニュー(EVERNEW)。個人的には登山用品のメーカーという印象が強かったのですが、学校で使用しているグラウンドに白線を引くラインマーカーなども作っていたりする、じつに馴染みのあるメーカーだったりします。
今回取り上げた背負子。
エバニューでは「キャリーボーン」という背負子シリーズに形状や用途の違う数種類のラインアップが用意されているようです。
私が使用しているのはゴールドボーンというもので、2〜3泊のテント泊登山を想定したシンプルで軽量なモデルです。
素材はアルミ。重量は1.3kg。耐荷重は40kg。
今は釣り具メーカーなどからも手頃な価格の製品が販売されていますが、エバニューの背負子は国内の熟練した溶接職人が丁寧に仕上げているので、作りがしっかりとしていて非常に丈夫なのが特徴。特にアルミは加工に熟練した溶接の技術が必要な素材ゆえ、仕上がりの差が生じるようです。
体にしっかりフィットしてブレない。背負い物には少々うるさい元バックパッカーの私も納得のアイテムです。
またゴールドボーンは荷台部分が上げ底になっています。最もシンプルなL字型のタイプよりも荷物の重心が上げ底分上にくるため、不安定な場所でもブレることなく重たい荷物を背負っても安定して移動できているように感じています。
それからこの高低差のおかげで、荷物を背負ったり下ろしたりする時なんかも意外と楽だったりします。
底がすり減ってきた
長く使うとどうしても接触部分がすり減ってきます。
特に硬い地面に荷を下ろす際には接地面に負荷がかかり金属が摩耗してきます。
塗装が剥げて地が露出しています。
しかも擦り減っている感じ。
海釣り(磯)などでも使うのでできるだけ金属部分へのダメージを抑えたいところです。
自転車用タイヤで接地面を補強
少々不恰好にはなりますが、接地面を保護してやりたい気持ちにかられ、ちょうど良いものがないか探してみたところ、ありました。
自転車用のタイヤです。
私が乗っているクロスバイク(GIANT・エスケープR3)で交換して役目を終えた中古タイヤ。倉庫に眠っていましたが思わぬところで日の目を浴びることになりました。
ちなみにタイヤスペックは700×23C(パナレーサーS2)と一般的な自転車タイヤよりは細身。
接地面と長さを合わせ程良きところでカット。
普通のハサミだと歯が立たないので、ニッパーやカッターなどを使用して断裁しました。
そして装着。
驚くほど神フィット!
立たせても、よし!
最後に外れないように針金で縛って補強完成です。
まとめ
ゴムを被せたことで荷下ろしの際にダメージを気にせずにおろせる安心感が生まれたことも大きい。
これで底の摩耗対策は万全。
もうしばらく使い続けられそうですね。