先日実家に行った際に、私が中学生の時に使っていたバス釣り用の釣竿を見つけました。当時は自転車で近所の印旛沼にブラックバスを釣りに出かける釣り少年だった私。あれから早や20年。軒先で無造作に置かれていた釣竿は雨風にされらされ金具部分の腐食が少々目立っていましたが、さすがはDaiwa。直せばまだ使えそうです。
ということで、寒波で出不精となっている間に竿の手直しをしてみました。
もともと安い竿ということもあり、『できるだけ費用を抑えたい』ので、釣りに耐えられそうな程度に修理をしてみます。
ガイドの修理方法

ご覧の通りガイドのリングが折れてなくなっています。(下)
糸すら通せません。
では、新たにガイドを作りましょう。
道具の準備です

- 針金(0.9mm)
- ペンチ(先丸タイプ)
- 金槌と作業台(金属の板を使いました)
- エポキシボンド
- マスキングテープ(竿にガイドを仮止用)
- 糸(竿にガイドを固定用)
手順

ガイドの作成です。
ステンレスの針金を使います。太さは0.9mmです。
ペンチで針金をつまみペンチの先を利用してクルクルっと輪を作ったら、両サイドを90度に曲げます。
先の丸くなった「先丸ペンチ」を利用すると輪っかが作りやすいです。

ちょっとわかりづらいのですが、針金の先を金槌で叩いてフラットにしています。
これをすることで釣竿への接地面が増え、固定しやすくなります。

続いて、竿についている古いガイドを外します。
ガイドが固定されている部分にカッターで切れ目を入れ剥ぎとります。
エポキシとその下に糸で固定されているので、糸に軽く切れ目が入ればパカっと簡単に割れて取れると思います。
くれぐれも竿に刃が当たらないように注意してください。

剥ぎ取るとこんな感じです。
だいぶ劣化していたので、エポキシ部分はボロボロです。
こびりついて残ってしまった部分は爪でカリカリすると取れます。

新しいガイドをマスキングテープで竿に仮固定します。

糸でしっかりと固定していきます。
今回は余っていたPEラインを使用しています。
後々の工程で使う輪っか(上)も用意しておきます。

これまた分かりづらいですが、糸を巻きつけていっています。
ガイド左側は固定済みです。
右側の固定をしています。
詳しい糸の結び方は、ガイドメーカの「富士工業」さんのHPに分かりやすい図解が載っていました↓


ガイド中央まで巻き終わり糸をカット。

糸を引き抜き...

...ます。
この作業、とても気持ちがいいです。

ガイドの固定が完了です。

最後にエポキシボンドで糸の上からコーティングして完了です。
今回は2剤式のエポキシボンドを使用しました。
作業に慣れるまでは、硬化時間が長いタイプの方が安心して作業できると思います。

エポキシボンドが乾いたら完成です。
懐かしの竿が復活です。
早く使いたくなってきました。

