重たい、長いカヤックをどう持ち上げる?
重量物を持ち上げる際は、からだ全体を使うと楽になります。
手先や腕先など、からだの一部分で動作を行うと怪我の要因となりますので注意が必要です。
とくに私のように小柄なおじさんは体力がないので、こういったテクニックでカバーしなくてはなりません。
そこで今回は私がカヤック車載する際のコツや気をつけているポイントをまとめてみました。
[Point 1]カヤックの重心を見極める

私の使用しているカヤックはバイキングカヤック ニモ2+1というモデルで重量は28kg。正直結構重たいです。
またタンデム艇なので全長は3.9mとやや長尺。
そんな重たくて長いカヤックを一人で車載する際には少しコツが必要です。
まず一つ目のポイントは、重心を見極めること。
長いくて重いカヤックの重心を見誤って持ち上げてしまうと、重たい側によろけて最悪の場合艇を落としてしまったり、近くのものにぶつけてしまう恐れがあります。
そのため、持ち上げる前に重心を知っておく必要があります。
大抵のカヤックは中央両端に取手が付いておりそこが前後バランスの中心であることが多いです。
中心を見極めて持ち上げた際に両手(もしくは肩)をどの位置で持つか、事前に確認しておく必要があります。
[Point 2]からだの重心を使う
自分のからだから遠い部分というのは力が入りずらいものです。
そんな状態で無理に動作を行うと付け根に負荷がかかり、からだが壊れてしまいます。
ではどうすれば良いかというと、からだに引き寄せて動作を行うのです。
例えば、下にある重量物を持ち上げる際には「両足の中央」で「膝を曲げ」、出来るだけ「背筋を伸ばし」、荷物とからだを近づけて、真下から真上に持ち上げるイメージで行うと軽く感じます。これはからだの中心を使った動作のため、力点となる両足と両腕の作用が均等に無駄なくフルパワー使えるためです。
このように、体力のない非力なおじさんは上手くからだを使いこなすことで怪我せず楽にカヤックを持ち上げています。
[Point 3]腕だけでなく足の力も使う
置いてあるカヤックを車載する際は、2段階の動作で持ち上げています。
まずは「膝の上に乗せて」から「持ち上げる」です。
こうすることによって動作の負荷を2回に分割することができます。

カヤックのハンドル横に立ち、利き手で手前のハンドルを持ち艇を立てます。

さらに地面についている反対側のハンドルを反対の手で握り、そのまま膝の上に持ち上げます。
これがファーストアクション。

続いてセカンドアクション。
一気に肩の上に持ち上げます。
持ち上げの際は膝の力も使ってからだ全体で。
利き手ではない側で「引き上げ」、利き手側で「押し上げる」動きを同時に行います。
ここが踏ん張りどころ、この際にパワーと勢いを使います。
肩の上よりやや上に放り上げるイメージ。
引き上げた際に、先ほどまで握っていた利き手側ハンドルは離して艇側面を支えるように持つと担いだ後のバランスが良くなります。
担いでしまったらあとは車載するだけ。
レールに乗せてスライドして車載完了

カヤックを担いだまま車に近づき、レールの上に艇を片側を乗せます。
そのままレールバーの上をスライドさせて車載完了。

あとはタイダウンベルトでしっかり固定しておしまい。
まとめ
カヤックの種類によってそのサイズや重さは様々ですが、それでも他のギアと比べやはり重たいものに変わりありません。
重量物を扱う際は適切なからだの使い方を覚えておくと、その動作も楽で安全になります。
個人的にカヤックをする上で、車載が一番力を使う場面。
ここで怪我や事故を起こしてしまったら楽しいカヤックが台無しですから、この動作だけは楽に安全にこなしておきたいと考えています。