どちらかというとミニマリスト的生活を志す私。
手持ちのアウトドアアイテムも割とコンパクトなものが多いため、マイカーもコンパクトなハッチバック車で済ませています。
荷物はそれほど詰め込めませんが、それでも充実した装備を持ち運び可能。
このコンパクトなハッチバック車、何より恩恵を受けているのがフィッシング用カヤックの車載時。
背が低いのでカヤックの積み下ろしが非常に楽なのがメリットなのです。
今回は私の乗っている車やカヤック車載方法、使用しているルーフキャリアシステムについてご紹介します。
ハッチバック車の低車高が功を奏す

私が乗っている車はフォルクスワーゲンのゴルフ7(ディーゼル)。
よくある一般的なハッチバックタイプの車です。
家族4人でキャンプや釣りなどさまざまな道具を積んで遠出もしますが、すごく不便と感じることはありません。
元バックパッカーの性なのか荷物の少ない生活を好んでいるので、アイテムはコンパクトで品数も少ないのが我が家の特徴。そのため、コンパクトな車でも荷物を乗せることが可能です。
また、Cセグメントに分類されるハッチバック車は車高が低いのが特徴。
最近流行りのSUV車と比べると背の高さが結構違います。
わかりやすく言うと、身長170cmの私が脚立を使わずにルーフトップを洗えるくらい。
そのためカヤックの積み下ろしがとても簡単なのがメリット。
さほど背の高くない私でも専用の道具など使わずにヒョイとルーフに乗せることが可能です。
以前はルノーのカングーというトールワゴンタイプに乗っていましたが、車高のある車の場合、私のような低身長にはこのような積み方はむずかしく、一度ルーフの片側に立てて引っ掛け、うまいことスライドさせて載せるといったやり方になります。
INNOのルーフキャリアシステム

現在私の使っているルーフキャリアはINNO(イノー)のシステム。
ゴルフ7(ハッチバック)の屋根にはルーフレールは元々付属していませんので、ドア枠にフックを引っ掛けて装着するタイプを使用することになります。
ちなみに同じゴルフ7でもバリアントと呼ばれるステーションワゴンタイプの車種にはルーフレールが付属するのでレールに直付けできるタイプを使用することが可能。
ルーフレール無しの場合、「ステー」「フック」「バー」と呼ばれる3つのアイテムを車種ごとに組合わせて使用することとなります。
「ステー」「バー」は汎用性の高いパーツのため別車種でも流用できることが多いのですが、「フック」は車のルーフ形状に合わせたパーツのため車種ごとに専用のものが用意されていいます。
ゴルフ7(ハッチバック)のセット構成
私の使用している、フォルクスワーゲン ゴルフVII AU系 H25.6~ 5ドア キャリア車種別セットはこちら。
- ステー:INSUT
- フック:K859
- バー:INB127
ルーフキャリアの取り付け方法については、別記事で取り扱っていますのでよかったらそちらもご参照ください。

ちなみに、私は長尺なカヤックを載せる関係上、固定位置(ステーの前後幅)はメーカー推奨幅よりも広めにとっています。
カヤックとパドルの固定方法(道具)

続いてはルーフレールにカヤック本体とパドルを載せて固定する方法について。
用意する道具はこちらの2つ。
- タイダウンベルト(2本)
- フック付きゴムバンド(2本)
カヤック本体はタイダウンベルトと呼ばれる丈夫なベルトを使用して固定します。
タイダウンベルトとはバイクや車などの車載物を移動中に動いたり倒れたりしないように固定するベルト。さまざまな長さや太さのものが市販されていますが、私の使用しているのは25mm幅の4.6m長のものです。
タイダウンベルトはバックルに通したベルトを引くと、そこでロックがかかり緩まない構造になっているので、カヤック固定時にはルーフバーとカヤックを一緒に巻くことでしっかり固定することが可能になります。
ただし、万が一走行中にロックが緩むようなことが起こると、最悪の場合カヤックが落下し大事故を起こしかねないため、信頼のおけるしっかりとしたメーカーのものを購入することをお勧めします。
私が使っているのはINNOと同じルーフキャリアメーカーの「TERZO(テルッツォ)」が販売しているアイテム。
パドルはそれほど重量のあるものではないので、取り扱いが簡単なゴムバンド式のフックを使用しています。
カヤックは出来るだけ中央にまっすぐ

私の車載方法をご紹介します。
ルーフにはバーを通してあるのみで、カヤック車載専用のアタッチメントなどは使用していません。
まずはカヤックを担ぎルーフバーの上に載せます。
カヤックはひっくり返した状態で。
私の乗っているカヤックは「バイキングカヤック ニモ2+1」というモデルで重量は28kg。
ちょっと重たいですが普通体型のおじさんでも、コツを掴めば一人で担ぐことは可能です。
車載したカヤックは走行時に風を受けるので、出来るだけ車体と平行にまっすぐになるよう積むよう心がけています。
この際に艇の傾きは車の前や後ろから確認するとわかりやすいです。

続いて場所が決まったらバンドで固定。
どちらか車の片側から、ルーフバーの下を通して、カヤックの上を反対側へ渡します。
このときバンドはヒョイと向こう側へ投げていますが、ロック金具が車を傷つけないようにだけ注意が必要。
反対側に周り、同様にルーフバーの下を通したらロックに通して軽く締め込みます。
前後の傾きなどを再確認して問題なければ最後にまし締めしておしまい。
余ったベルトは走行中に暴れないように短く束ねてどこかに結んで固定しておくと良いです。
パドルは風の抵抗を受けやすい

カヤックを固定し終えたら続いてはパドル。
こちらはさほど重量がないのでベルトではなくフック付きのゴムバンドを使用しています。
自転車の荷台を固定するあのバンドです。
少々値段が高くても、少し太めでフック結束部がしっかりとした安心できるものが良いと思います。
長さは50cm。これを2本。
カヤック同様に前後のルーフバーにそれぞれ回しパドルを固定します。

引っ張っても大きく動かない程度に固定されていれば大丈夫。
ただパドルはその形状から、風を受けやすかったりするため、固定した際の位置と向きは気にしています。
バーのやや後方ぎみに、パドル先端が内側(カヤック側)に向くようにすると、前から来た風を後ろに受け流しやすいかと思います。
スクエアバーの風切り音問題も解決
装着していると何かと便利なルーフキャリアですが、やはりデメリットもあります。
それは風の抵抗。
流線状にデザインされた車体本体に対し、横向きに棒が2本現れるのですからそれは当然のこと。
そのため、厳密には風の抵抗によって燃費は落ちます。
ただ、その程度はそれほど気にすることもなく極わずか。
それよりも気になるのが「風切り音」。
天井から「ゔぉぉぉぉぉぉっ」と唸るような音が聞こえることがあります。
これはルーフバーに当たった風が定期気流を作り引き起こす音。
私のようなディーゼルエンジン車は元々エンジン音がうるさいので然程感じることはありませんが、ハイブリットやEVのような静かな車ではもう苦痛にしか感じないかもしれません。
この「風切り音」、スクエアバーでよく起こる現象で、最近では風切り音が発生しにくいフラットな形状のエアロバーなどと呼ばれるタイプのルーフバーも販売されています。しかしスクエアバーと比べると高額な上、設置にはルーフキャリアのシステムを一式変えなくてはならないため、それなりの費用がかかります。
そこでスクエアバーにちょっとした一工夫を加えることで風切り音を抑えることにしました。
それが「D型ゴム」を使ったDIY。
方法は簡単で、D型ゴムと呼ばれるアイテムを購入し、適当な長さにカットしてルーフバーに貼り付けるだけ。
これで気流が乱れ音が抑えられるという仕組みです。
設置の仕方については別記事で詳しく説明していますので、そちらをご確認ください。

車載のルールについて
車に積める荷物(積載物)の長さは自動車の長さの1.2倍までです。
この範囲を超える場合は、制限外積載許可が必要になります。
- 軽自動車なら平均全長が3.4mだとして、4.0mまで
- 普通車なら平均全長4.8mだとして、5.8mまで
ちなみに私の車(ゴルフ7のハッチバック車)の場合は、全長4.2mなので5.0mまで積載可能。
バイキングカヤック ニモ2+1の全長は3.9mなので全くもって問題無し。
まとめ
自宅で積んで、釣り場で下ろして、釣り後に積んで、自宅で下ろす。
カヤックの積み下ろしは1回の釣行で2度あります。
たかが2セットかと思いますが、釣り後の体力消耗時の作業は案外辛いものだったりするので、出来るだけ楽な方法がいいと思います。
今所持している車の高さを変えることは難しいですが、新たに車を買い換える時には利便性を考慮するのもアリかと。
車載量が許すのなら、車高の低いのハッチバックやステーションワゴンタイプはとってもおすすめです。