「しいら?」
はて、それは何者ですか?
日本人にはあまり馴染みのないお魚、シイラ。
たくさん釣れたシイラをどう消費しようか迷っているならコレ。
今回は私がいままで試してきたシイラレシピをいろいろと紹介します。
南の魚シイラは今や北海道まで…
近年はしばらく続いた黒潮大蛇行や海水温の上昇によって日本列島の近海まで生息域を広げるようになったシイラ。北限では東北や北海道でも釣果があったというのだから驚きです。
私の住む千葉県でも南部にあたる南房地域(館山市)などでは、毎年夏になると接岸しショアジギングで狙うこともできます。
私は最近カヤックフィッシングをしているのですが、7〜10月頃の期間は表層でルアーを流していると、本当によくこのシイラが釣れます。
強い引きが楽しめる対象魚として釣り人を楽しませてくれるお魚でもあります。
秋に近づくと個体のサイズがアップするため、3〜4匹釣れてしまうとクーラーボックスがパンパン。
1週間くらいはシイラレシピが続いたりということもあるほどです。
今年もたくさんのシイラが釣れたので、そのレシピを振り返ってみようかと思います。
【シイラレシピ】フライ
以前にも紹介したシイラのフライを使ったフィッシュバーガー。
白身の魚であるシイラは、フライトの相性は抜群。
衣サクサクで中身フワフワの美味しいフライを揚げたら、お好きなトッピングをのせて自家製タルタルソースをかけて、バンズに挟んで完成。
【シイラレシピ】煮付け

意外と美味しかったのが煮付け。
特に肝などは別格の旨さ。
酒やビールのおつまみにもおすすめです。
煮付け用のタレはお好みや一般的な分量で大丈夫。
私は下記の分量で作っています。
- 水…大さじ6
- 酒…大さじ6
- 砂糖…大さじ2
- 醤油…大さじ2
- みりん…大さじ2
- 生姜…ひとかけら
【シイラレシピ】刺身(昆布締め)

シイラの捌き方などを検索すると必ず出てくるのが「毒」「まずい」といったワード。
そのため、本当に食べられる魚なの?
ましてや生で食べて良いものなのかと不安になる方もいるかもしれません。
でも大丈夫。
幾度とシイラを生食でいただいてきた私が保証します。
今の所そのような気配は感じられません。
そして旨いです。

特に3〜4日寝かせたシイラはとても旨い。
寝かせるほどに旨みを凝縮しとっても美味。
昆布を巻いて一緒に寝かせた昆布締めは更に格別。
くぅぅ…酒もってこ〜い。
と叫びたくなる旨さですよ。
【熟成の注意】注意は水気と血合をしっかり取り除くこと
中骨付近には血合があるので、身は上下に血合を避けるように半分に切り分けておきます。
その身に軽く手塩をふり、キッチンペーパーで半日。
水気が出て湿ってしまったキッチンペーパーを取り換えたら、サランラップで包んで寝かすことで、臭みがない熟成刺身が作れます。
【シイラの皮に注意】シスタミン中毒対策
シイラ自体に毒はありませんが、シイラの皮膚には蕁麻疹などを引き起こすヒスタミンを生成する細菌が付いていることがあり、鮮度が落ちると増殖します。
更に生成されたヒスタミンは加熱処理をしても分解されないためちょっと厄介。
ただし簡単な方法で対処することができます。
- まな板の上で捌いた際には一度水で流し、身に細菌が移らないようにすること。
- 皮に触れた手や包丁は、身を触る前に水で洗い流すこと。
- あと、シイラの皮はむやみに擦らないこと。
- 鱗をひく時はよく水洗いしてきれいにすること。
※私は皮ごと剥いでしまうので鱗取りはしません。
今の所それだけで私は特にヒスタミンの中毒にあたったことはありません。
【シイラレシピ】ちゃんちゃん焼き

ちょうど鮭のちゃんちゃん焼きを作るタイミングがあったので、シイラも一緒に焼き蒸してみました。
味噌のタレをかけて作る北海道の名物ちゃんちゃん焼き。
香ばしい味噌とバターの風味が食欲をそそります。
主張の強くない白身のシイラはどんな料理にも使いやすいですね。
まとめ
大量に釣れたシイラ。
しかしその用途は多様。
さまざまなレシピに使える便利な食材でした。
我が家ではムニエルやフライは子供達に人気があり、よく食べてくれました。
私はお酒飲みなので、やはり煮付けや刺身。
特に4日間寝かせた昆布締めは、お酒との相性が抜群。
ぜひお試しあれ。


