6月初旬の週末、南房の外海側へカヤックフィッシングに出かけてきました。
今回向かったのは、潮の流れと外洋からのうねりの影響を強く受けるエリア。よほど天候が安定していない限り、なかなか行こうとは思わない場所です。
それでも今回足を運んだ理由は二つ。
ひとつは前日から波風ともに穏やかな予報だったこと。
そしてもうひとつは、「そろそろ青物が入っているのではないか」という期待です。
日の出から少し経った朝5時頃に出艇。
浜には予想以上に多くのカヤックやボートが集まっていました。
最近釣果が上向いているからなのか、それとも単純に好天予報だったからなのか。その理由はわかりませんが、初めて訪れた場所としてはかなり賑わっている印象でした。
常連の方に話を聞くと、「今日はいつもより多いよ」とのこと。
やはり魚の気配を感じている人が多かったのかもしれません。
初場所では情報収集が何より大切
私は初めての場所へ行く際、できるだけ事前に情報を集めるようにしています。
海図アプリで海底地形を確認し、浅瀬や根の位置、潮が速くなりそうな場所を把握しておく。
特に外海に面したエリアでは、地形によって潮流や波の立ち方が大きく変化します。
浅瀬や瀬(根)の周辺では潮が複雑にぶつかり合い、波が強まったり予想以上に流されることもあります。
出艇前に常連のカヤックアングラーの方へ話を聞くと、
「浅瀬の方は今日はかなり流れるよ」
とのこと。
今回は初場所ということもあり、そのエリアには近寄らないことにしました。
カヤックや小型ボートのように天候の影響を直接受ける乗り物では、こうした危機管理が非常に重要だと思っています。
もちろん漁師さんや大きな船舶の方々も安全には十分配慮されていますが、私たちのような超小型艇は、それ以上に慎重なくらいでちょうど良い。
個人的には、「少しビビりすぎかな」と思うくらいが安全だと考えています。
黒潮の影響を受ける南房だからこそ

南房総は地形的に黒潮の影響を受けやすいエリアです。
魚を探すことも大切ですが、それ以上に流されないことが重要。
私は釣りをしている最中でも、魚探に表示される対地速度や進行方向を頻繁に確認しています。
今どちらへ流されているのか。
どれくらいの速度で動いているのか。
その情報を常に意識しながら釣りをしています。
釣果を伸ばすために魚のことを考えるのはもちろんですが、その前提として身の安全を確保することが何よりも大切です。
穏やかな予報ほど油断できない

この日の予報は波風ともに非常に穏やか。
しかし実際に海へ出てみると、波も風も出たり止んだりを繰り返していました。
釣りができない状況ではありませんでしたが、予報から想像していたよりも海は落ち着いていません。
後から浜で話をした他のカヤックアングラーの方々も、
「予報より強かったね」
「正直ちょっとビビった」
と同じ感想を口にしていました。
海は予報だけではわからない。
改めてそう感じた一日でした。
結果はボウズ。でも大切なのはそこだけじゃない

肝心の釣果ですが、この日は残念ながらボウズ。
沖の根周りを中心に探ってみましたが、これといった反応はなし。
青物の気配を感じることもなく、ひたすら海底地形の確認とポイント探しをしていた具合。
しかし浜へ戻ってみると面白い話が聞けました。
私と同じようなエリアを攻めていた方々は、やはり厳しい釣果だったそうです。
ところが別の場所を攻めていたグループは見事に青物をキャッチ。
しかも、もう少しでつ抜けというレベルだったとのこと。
何が違ったのか。
おそらくポイント選びです。
実はその場所、私は「さすがにここにはいないだろう」と勝手に判断して避けていたエリアでした。
結果的に魚はそこにいた。
固定観念は怖いものです。
魚探や海図を見ているつもりでも、自分の経験や思い込みが判断を狭めてしまうことがあります。
帰宅後、もう一度海図アプリを開きながら反省会。
魚は釣れませんでしたが、新しい海の特徴を知ることができました。
そして次に試してみたいポイントも見えてきました。
釣れなくても楽しい理由

カヤックフィッシングの魅力は魚を釣ることだけではありません。
浜へ戻り、同じ海へ出ていた方々と釣果や海況について話す時間もまた楽しいものです。
「今日はどこで釣れたの?」
「潮はどうだった?」
「次はあそこをやってみようかな」
そんな会話をしていると、新しい発見や学びがあります。
今回も魚の写真は撮れませんでしたが、収穫はたくさんありました。
次回は今回得た情報を活かして、青物のいる場所へたどり着きたいと思います。

