【カヤック比較】プロフィッシュとデスペラード、どちらに乗り換える?

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現在バイキングカヤック・ニモ2+1に乗っている私ですが、ソロカヤックを新規購入しようと考えています。

釣りのし易さや急な荒天時でも帰還できるリスク対策を考えると、「安定して走破性もよい4m以上の釣りに特化したカヤック」がいいよなぁ…と。

そこで、以下の2つのカヤックが候補に挙がりました。

  • バイキングカヤック・プロフィッシュ45
  • ロックンロールカヤックス・デスペラード

今回は実際にこの2艇を乗り比べてみたく、試乗会に申し込みをしてみました。

体験させてもらったのは、千葉県市川市にお店を構える「カヤック55」さん。
今回はそれぞれの艇のメリット・デメリットや試乗会のようすなどについて振り返ってみたいと思います。

カヤック55さんの試乗会に行ってきました

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現在はバイキングカヤック・ニモ2+1に乗っている私。
家族と一緒に海遊びなどで活躍していたタンデム仕様の艇ですが、最近は子供達のカヤック熱が下がり気味でして、ここのところはもっぱらソロ活動が多くなりました。

そんな事情もあり、一人乗りのカヤックの購入を検討する運びになったわけです。

千葉県の内房のほか、ソロ釣行では外房にも足を運ぶため、万が一の荒天時にも対応できる4mクラスの少し長めで安定感のあるカヤックに乗り換えたいと考えています。さらに、釣りのしやすを考えて専用設計のモデルを…。
そこで検討したのが「バイキングカヤック・プロフィッシュ45」と「ロックンロールカヤックス・デスペラード」。

ウェブサイトや動画で多くの情報が紹介されてるので、なんとなくのスペックはわかるのですが、乗り心地は感覚なのでやはり乗ってみないとわからない。

今回はこの2艇を乗り比べようと、千葉県市川市にあるカヤックショップ「カヤック55」さんの試乗会に申し込み参加してきました。

試乗会は船橋三番瀬の駐車場に集合。
午前中3時間の内容でしたが私にはとても有意義なものだったため、あっという間の時間でした。
講習を担当してくれたのはカヤック55のYoutube番組でもよく拝見しているホエールさん。
とても楽しく、わかりやすい説明で「うんうん、そうか〜」と3時間の講習中、私の頭と体は乾いたスポンジのごとく情報を大量吸収状態。

試乗会という呼び名ですが、当日は試乗比較をしつつもパドリング講習や色々な体験談を聞けたりと盛りだくさんの内容でかなり大満足な内容でしたので、カヤック初心者の方に限らずとも、独学でカヤックを乗っている方にも是非ともおすすめできる講習だと思います。

カヤック試乗会予約


漕ぎ出しスイスイ楽しい「デスペラード」

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ロックンロールカヤックス社が製造する、国産FRPカヤックの「デスペラード」。
特徴は、軽くて、早い。

素材はFRP(グラスファイバー)を採用しており、一般的なポリエチレン製のカヤックに比べ軽いのが大きな違い。
また金型に素材を溶かして作るポリエチレン製のカヤックと違い、細やかな造形が可能なのがこのFRPという素材。
硬化すると表面硬度が高くなるため、水切れが良く、抵抗を軽減できることが漕ぎ出しの速さにも影響しているのだと思われます。

そんなデスペラードに乗った感想は、「漕ぎ出し軽い、巡航も楽、シャープな乗り心地」。
海面をスイスイと滑り出すような感覚は今まで乗っていたポリエチレン製カヤックには無い体験でした。

底のエッジが効いて走破性が良いのは大きな特徴ですが、ただ少し不安定。
シットインカヤックに比べれば十分安定感はあるのですが、普段乗っているニモ2+1の感覚でふと気を抜くと「おっと、危ない」という具合にふらつくことがありました。これは慣れだと思うのでそれほど大きな問題でもないかと思いますが、後部のクーラーボックスに魚を入れる際など振り向き時には注意が必要そう。

ただし、その分レスポンスは最高。
ボトム(船底)のキール切れ込みが鋭いため、パドル操作や重心移動にタイトに反応してくれる傾向があります。

また、艇の形状から風を受けるとカヤックが風上に向く傾向があります。
初めは何か漕ぎずらいと感じるかもしれませんが、慣れればテクニックで調整できそうですし、荒天時(特に向かい風)には極めて帰還の安定性を高めてくれる要素でもあります。

安定感抜群、釣り安心「プロフィッシュ45」

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もう一方の比較カヤックは、バイキングカヤック社のプロフィッシュ45。
こちらは2025年にリニューアルした新しいモデルになります。

このリニューアルモデル、個人的にはあまり好みではなかったと言うのが正直な感想。以前のモデルの時に購入しておけばよかった…と思いつつもご対面。

大きな変更点は、前方格納ハッチの追加。
これによって旧モデルまでは凹んでいたカヤック前方に蓋と謎のグレーのエンブレムが付いたのです。
カヤック内に収納できるというハッチの機能的にはいいと思うのですが、グレーのエンブレムがどうにもデザインとして受け入れがたかったのです。

しかし、ウェブで公開されていたデザインと実物を見たイメージとはやはり差があり、思っていたほどの主張は感じなかったというのが第一印象。
そこまで変でも無いなぁ…ほっ。

普段ニモ2+1を乗っているので、サイズ感は特別大きいとは感じませんでした。
ただ、安定感が半端ない。
身長168cm、体重60kgの私においては、倒れる気がしない。
出沈や着沈など以外、余程の状況でなければ海上で沈するようなことは無いのでは。
それほど安定感がありました。

普段乗っているニモ2+1よりは、格段に安定している感じ。
それでいて走破性も良くスピードに乗ってしまえば早い。

ポリエチレン製のカヤックなので、FRP製カヤックに比べると軽くはありません。
そのため、漕ぎ出しはデスペラードほど早くとはいきませんが、それでもニモ2+1よりはスムーズ。スピードに乗ってしまえば6km/h台の巡航は割と楽にできそうな感じ。

まとめ

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重量や素材、形状の差によって漕ぎ具合や乗り具合には大きな影響があるものだと実感させていただきました。

ただ、そこから得られるメリットは裏返せばデメリットともなり、どちらが優れているというのは乗り手個人の目的とするものに委ねられるのではないかと思います。

具体的に言うならば、デスぺラードのように漕ぎ手の操作性を敏感に反映できるレスポンスの良さは、裏返せば不安定とも捉えられます。
どちらのカヤックも一長一短に優れている面はあるので、やはりそこは個人的に求めている目的に合わせてチョイスすることが、より良いカヤックフィッシングライフにつながるのではないかと思います。

余談ですが、試乗会後に装備を外したカヤックを持たせてもらいました。
現在ニモ2+1を所有する私。もうすこし軽いカヤックだったら、出艇準備も楽になしますし、釣行以外にも「近郊の沼や川で気楽に運び出してパドリングを楽しめるのになぁ」などと期待しているところはあり、FRP製のデスペラードの軽さ(スペック表記:21kg)は期待の星でありました。
しかし、実際に持ち比べてみると思っていたほど軽くは感じず、期待を上回るとものとはいきませんでした。
一方のプロフィッシュ45は持ち手ハンドルが内側に向いているおかげで持ち上げやすく、同じ重量のニモ2+1よりもだいぶ軽く取り扱いやすく感じたのはかなり好印象。
やはり実物を触って体験してみないとわからないものですね。

これくらいの重量差なら、価格の面を考えるとプロフィッシュ45…かなと試乗会を終えて得た個人的印象でした。

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