カヤックフィッシングをしていると、どうしても気になるのが潮流や風による流されです。
手漕ぎカヤックなので、魚探を見ながら「ここだ」と思ったポイントに入っても、潮や風が強いと少しずつ艇が流されていきます。
気づけばポイントから離れていて、またパドリングして戻る。
そして、また流される。
これを繰り返していると、思っている以上に体力を使いますし、釣りをしている時間も削られてしまいます。
そこで導入してみたのが、カヤック用のアンカーです。
浅瀬ならアンカーで止まるという手段も
これまで私は、流されればパドリングして戻るという方法でなんとかしていました。
もちろん、それでも釣りはできます。
ただ、潮が効いている場所などでは、戻るために漕いでいる時間のほうが長く感じることもあります。
そこで、
「浅場ならアンカーを使ってしまえばいいのでは?」
と思い、導入してみることにしました。
ただし、アンカーを使うのは水深10m程度までの浅場と決めています。
水深が深くなるほど必要なロープも長くなり、カヤックでは取り回しがあまり現実的ではありません。
深場では、これまでどおりパラシュートアンカーを使うつもりです。
購入したのは「BeGrit カヤックアンカー 1.5kg」

今回購入したのが、「BeGrit カヤックアンカー 1.5kg」という折りたたみ式のアンカー。
YouTubeなどでいくつかレビューを見てみたところ、なかなか良さそうだったので購入してみました。
カラーは何色か展開されていたので、せっかくならカヤックに合わせようと思い、私が選んだのはグリーン。
こういうところは、性能とは関係ないものの、愛着を持って長く付き合うためのちょっとしたこだわりです。
そして、このアンカーを選んだ大きな理由は、脚が折りたたみ式になっていること。
コンパクトに収納できる

アンカーの脚を閉じればかなりコンパクトになります。
カヤックはどうしても積載スペースが限られるので、使わないときに小さくできるのはありがたいところ。
車への積み込みや、カヤックに載せておくときにも邪魔になりにくいです。
開けば海底をしっかり捉えてくれる
使用するときには脚を開きます。
この脚が海底に引っ掛かることで、カヤックの流れを抑えてくれます。
単純に重たいだけのオモリではなく、海底を捉えるための形になっているのがポイント。
そして、個人的に一番気に入ったのが次の仕組みです。
根掛かりしたときの「逃げ道」がある

海でアンカーを使う以上、気になるのが根掛かりです。
特にカヤックフィッシングでは、魚がいる場所=根周りということも多いので、アンカーを落とす場所によっては根掛かりする可能性があります。
このBeGritのアンカーには、そんな場合に対応できる仕組みがあります。
アンカーの下部にロープを結び、上部のループにも結束バンドなどでロープを仮止めして使用します。
通常時は下側の脚が開いた状態で、アンカーとして海底を捉えます。
ところが、もし根にガッチリ引っ掛かってしまった場合。
アンカーを上方向へ引っ張ることで、上部の結束バンドを意図的に破断させます。

するとアンカーが上下逆さまになり、脚が閉じる方向に力がかかります。
その結果、根掛かりしていた脚が海底から抜けやすくなるという仕組み。
つまり、「根掛かりしたらアンカーそのものの形を変えて脱出する」という考え方。
これはかなり面白い構造だと思いました。
アンカーは海底に引っ掛けて使うものなので、根掛かりを完全になくすことはできません。
だからこそ、万が一のときに回収できる可能性を高める仕組みがあるのは大きなポイントです。
私はアンカートローリーを使わない

カヤックでアンカーを使う場合、一般的にはアンカートローリーと呼ばれるシステムを使うことが多いようです。
カヤックの前後にロープを張り、アンカーの位置を移動させることで、風や潮に対して船の向きを調整できる仕組みです。
便利なシステムなのですが、現在の私のプロフィッシュでは採用していません。
理由は単純で、なるべくシンプルにしたかったから。
私の場合は、船首にあらかじめロープを結んでおき、ポイントに着いたらそのままアンカーを落とします。
回収するときは、パドリングしながらロープを手繰って回収。
これだけです。
もちろん、アンカートローリーを使えばもっと便利になる場面もあると思います。
ただ、ロープが増えれば、それだけ仕掛けやルアーの針が引っ掛かるリスクも増えます。
海の上で針がロープに絡んだりすると、これが結構面倒。
「便利になる代わりに、別の面倒が増えるのもちょっとな……」
ということで、今のところはシンプルな方法にしています。
流される時間を減らして、釣りに集中する
アンカーを導入してみて感じるのは、単純に「船を止める道具」というだけではなく、無駄なパドリングを減らせる道具だということ。
潮や風に流されるたびにポイントへ戻っていると、知らないうちに体力も時間も消費します。
特に手漕ぎカヤックでは、こうした小さな負担が積み重なります。
もちろん、どんな場所でもアンカーを使えばいいというわけではありません。
私は今のところ、水深10m程度までの浅場で使用し、深場ではパラシュートアンカーを使うという使い分けをしています。
「流されるなら、そのたびに漕いで戻る」のではなく、
「浅場なら一度止まってしまう」
という選択肢が増えたのは、カヤックフィッシングをするうえで結構大きな変化でした。
あとは実際の釣行で、どのくらい潮や風に耐えてくれるのか。
これから使い込んでみたいところです。


