ブリは出世魚と呼ばれ、成長に伴って呼び名が変わるお魚です。
関東では一般的に、「ワカシ」「イナダ」「ワラサ」「ブリ」と大きくなるにつれて名前が変わっていきます。サイズにより身の脂乗りや質感が異なるため、それぞれ適した調理法も変わってきます。
今回釣ったワカシは成魚のブリと比べると脂の乗りがイマイチ。
その代わりさっぱりとした身は癖が少なく、焼き物やカルパッチョなど調理方法の選択肢は広がります。
今回は竜田揚げにしてみたのですが、これがピカイチ美味しい!
まずは下処理をして新鮮なうちにお持ち帰り
小ぶりですが、せっかく釣れたので美味しくいただきたいと思います。
エラにハサミを入れバケツで泳がせて血抜きをした後、エラと内臓を取り除いてから自宅に持ち帰ります。時間があるときはここまで前処理を行っておくと、帰ってからの調理が非常に楽。さらに不要となる内臓類のゴミも出ないので後始末が楽チンです。
下処理後は、クーラーボックスに入れて持ち帰ります。
内臓と血抜きをしているのでそれほど気にしなくても良いかもしれませんが、できれば凍らせたペットボトルなどを一緒に入れたキンキンに冷たい海水に入れて持ち帰るとさらに鮮度が保てます。イワシやサバなど身崩れが早い魚はできるだけ冷やした方が美味しくいただけます。
さっぱり身には竜田揚げが一番!
食材
- ワカシ(25cmほど)
- セイゴ(25cmほど)
- 酒
- 醤油
- みりん
- 塩
- 片栗粉
作り方
- 一般的な竜田揚げの作り方です。
- 三枚におろした身を適度な大きさに切ってジップロックで味付け。
- 30分ほど冷蔵庫で寝かせたら、片栗粉をまぶしてモミモミ。
- 油でカラッと揚げたら出来上がり。
あっさり味の食材には火を通すが良し
初夏のこの時期、たくさん釣れるワカシを竜田揚げに。
外をカリッと、中をフワッと。
刺身にするにはあっさり旨味も少ない魚でも、調理方法によっては美味しい1品に大変身。
ちなみに一緒に揚げたセイゴは、白身のフワッ感がさらによくて美味しかったですよ。
まとめ
ブリにように「ワカシ」「イナダ」「ワラサ」などと成長によって呼び名が変わる出世魚。
これはそれぞれの大きさで適した調理方法があったためと言われています。
一般的に魚は成長すると脂がのって刺身でも美味しくなると言われます。
ただ、ブリの場合ワカシなどの幼魚はまだ脂が乗らず身はパサパサ。
そんな身でも火を通すと劇的に美味しくなったりします。
また、余計な脂や味が乗らないさっぱりとした身を活かして、カルパッチョなどのようなソースを味わう料理の食材としも◎。
なんだワカシか…とがっかりしないで、食材にあった調理方法で美味しくいただいてみるのも一手ですね。