カヤックは海面に近く、漁船や大型船舶から見るとどうしても小さな存在。こちらから船が見えていても、相手からカヤックが見えているとは限りません。
実際、私も過去の釣行で漁船にこちらの存在を気づいてもらえず、ヒヤリとした経験があります。
それ以来、カヤックに取り付けるフラッグは「ただ付いていればいいもの」ではなく、できるだけ目立つものにしたいと考えるようになりました。
そこで今回は、これまで使っていたフラッグをDIYで作り直すことにしました。
今回のポイントは、風がなくてもフラッグが自立して、しっかり目立つことです。
カヤックフィッシングのフラッグは大切な安全装備

海の上では、カヤックのような小さな船はどうしても他の船から見つけてもらいにくい存在です。
特にカヤックは海面からの高さが低いため、穏やかな海では見えていても、波が立ってくると艇そのものが波間に隠れてしまうことがあります。
こちらからは漁船や大型船舶が見えていても、相手の船からカヤックが見えているとは限りません。
だからこそ、カヤック本体よりも高い位置にフラッグを掲げて、少しでも早くこちらの存在に気づいてもらうことが大切だと思っています。
特に大型船舶や漁船などは、自分たちのカヤックよりもずっと大きく、船上からの視点も高くなります。
フラッグを高い位置に掲げることで、波に隠れやすいカヤック本体の代わりに、「ここに小さな船がいます」と知らせる目印になります。
実際、私も過去の釣行で漁船にこちらの存在を気づいてもらえず、ヒヤリとした経験があります。
それ以来、カヤックに取り付けるフラッグは「ただ付いていればいいもの」ではなく、できるだけ目立つものにしたいと考えるようになりました。
フラッグが風になびいていれば遠くからでも見つけやすくなりますが、問題は風がないとき。
以前使っていたフラッグは普通の布だったため、風が弱いと垂れ下がってしまい、せっかく高い位置に掲げても、あまり目立たないことがありました。
そこで今回は、風がなくてもある程度形を保ち、波があってもカヤックの存在を知らせやすいフラッグを作ってみることにしました。
今回のDIYでは、ここを一番のポイントにしています。
新しいフラッグはオレンジ色のナイロン生地

今回使うことにしたのは、オレンジ色のナイロン生地です。
オレンジは海の上でも比較的目立ちやすく、視認性の高い色。
そしてナイロン生地には、もう一つメリットがあります。
それが「薄くて軽い」こと。
海ではフラッグが雨や波しぶきで濡れることもあります。
重たい生地だと、濡れたときにさらに垂れ下がりやすくなりますが、薄手のナイロンなら水に濡れても重くなりにくく、風を受ければよくなびいてくれます。
生地は近所のサンキで購入

今回の生地は、近所の「サンキ」で購入しました。
幅1mの生地が1mあたり380円。
今回は50cmだけ購入したので、材料費はかなり安く済みました。
カヤック用のフラッグとして使うだけなら、それほど大きな生地は必要ありません。
妻のミシンを借りて久しぶりの裁縫

生地を購入したら、さっそくフラッグ作り。
今回は妻のミシンを借りました。
普段、裁縫をすることなんてほとんどないので、ミシンを使うのもかなり久しぶりです。
なんとなく使い方は覚えていましたが、最初はちょっと緊張します(笑)。
まずは生地を40cm四方にカット。
そのままでは切りっぱなしになってしまうので、周囲を処理しながら形を整えていきます。
そして今回のフラッグで重要なのが、ポール側と上部の部分。
ここは生地を折り返して縫い、あとから芯を入れられるようにスペースを作っておきます。
見た目はだいぶ雑ですが、性能は満たしているので良しとします。
風がなくても自立するように「針金」を仕込む

今回のDIYでこだわってみたのがここ。
フラッグを風がない状態でも目立たせるためには、布そのものにある程度の張りを持たせる必要があります。
そこで、フラッグの中に針金を仕込むことにしました。
ただ、わざわざ針金を購入したわけではありません。
使ったのは、車のワイパーゴムを交換したときに出たステンレス製の細い板です。
ワイパーゴムをよく見ると、ゴムの中に細長い金属の板が入っています。
これはワイパーゴムに適度な張りを持たせるためのもので、1本のワイパーゴムに2本使われています。
交換した古いワイパーから取り出して保管していたものがあったので、今回はこれを再利用しました。
これがなかなか良い具合。
ステンレス製なので錆びにくく、細いわりに適度な「腰」があります。
フラッグの芯として使うには、ちょうど良さそうです。
針金を「くの字」に曲げてフラッグに仕込む
取り出したステンレスの板を、手で軽くくの字に曲げます。
これを先ほどミシンで作っておいたスペースに差し込みます。
すると、今までペラッと垂れていた布が、いい感じにピンと張りました。
これなら風がほとんどないときでも、フラッグそのものがある程度形を保ってくれます。
もちろん風が吹けばナイロン生地がなびくので、ただ硬い板を立てているような感じにもなりません。
今回狙っていた「風がなくても目立つ」という条件には、かなり良さそうです。
ハトメを2カ所取り付けて完成
最後に、フラッグをポールへ固定するためのハトメを2カ所取り付けます。
これでフラッグ本体は完成。
思っていたよりも簡単に形になりました。
材料費も生地代だけなら数百円。
DIYならではの気軽さです。
ちなみに、私のフラッグポールは不要になった釣り竿を再利用しているため「ガイドリング」が残っていますいます。
そのため完成したフラッグはそこに取り付けるだけで良いのですが、まっすぐなポールを使用している場合には、スポっと被せられるように縫い方をするなど、ちょっと工夫が必要かもしれません。
おそらく細めのタイラップででキツくくくってしまえば平気そうな気はします。
ポールへの取り付けには「娘の髪ゴム」を拝借

さて、完成したフラッグをどうやってポールに固定するか。
今回は、娘の髪ゴムの予備を20cmほど拝借しました(笑)。
ハトメに髪ゴムを通して、ポールにくくり付けます。
これが意外と使いやすい。
フラッグを完全に固定してしまうのではなく、ゴムを使って少し動けるようにしておくことで、風向きが変わったときにもフラッグが柔軟に動いてくれます。
今回は手元にあった髪ゴムを使いましたが、もちろんタイラップなどでも取り付けられます。
スナップサルカンなどを使って、取り外ししやすくする方法も良さそうです。
ただ、個人的には今回のようなゴムを使った柔軟な固定方法が、風向きの変化にも対応しやすくて使いやすいのではないかと思っています。
ポールを立ててフラッグの具合を確認

フラッグが完成したので、実際にポールを立てて具合を確認してみました。
今回はまだカヤックへの取り付けまではしていませんが、ポールにフラッグを取り付けて立ててみると、思っていた以上にしっかりしています。
風がない状態でも、仕込んだステンレスの板がフラッグをピンと張ってくれるので、布がだらんと垂れ下がることがありません。
これなら海上で風が弱いときでも、フラッグの形をある程度保ってくれそうです。
オレンジ色の生地もよく目立ちます。
特に今回のフラッグは、カヤック本体を目立たせるというより、波間に隠れてしまうカヤックの代わりに、少しでも高い位置から存在を知らせることが目的。
ポールを立てただけの状態でもしっかりフラッグが自立しているのを見て、今回の改良はうまくいったかなと思います。
あとは実際の海上で、風を受けたときにどんな動きをするのか。
ナイロン生地なので、風が吹けばしっかりとなびきながらも、ゴムで固定していることで風向きの変化にも対応してくれるはずです。
実釣での使用感については、実際に海で使ってみてから改めて確認してみようと思います。
フラッグと合わせてレーダーリフレクターも

今回のフラッグDIYと合わせて、もう一つおすすめしたいのがレーダーリフレクターです。
フラッグは目視による視認性を高めるためのものですが、レーダーリフレクターは船舶のレーダーに自分の存在を捉えてもらうための装備。
「目で見つけてもらう」ためのフラッグと、「レーダーで捉えてもらう」ためのレーダーリフレクター。
役割が違うので、カヤックフィッシングの安全対策として両方を考えておくとさらに安心感が増します。
レーダーリフレクターについては以前DIYした記事があるので、詳しい内容はそちらにまとめています。

小さなDIYだけど、安全のためには大切な改良

今回作ったフラッグは、材料も身近なものを使った簡単なDIYです。
オレンジ色のナイロン生地を購入し、妻のミシンを借りて縫製。
そして、捨てるはずだったワイパーゴムのステンレス板をフラッグの芯として再利用しました。
さらに取り付けには娘の髪ゴム。
こうして振り返ってみると、かなり家にあるものを活用したフラッグになりました(笑)。
でも、今回のDIYで一番大事だったのは、見た目を新しくすることではありません。
風がないときでも、できるだけカヤックの存在を周囲に知らせること。
過去に漁船に気づいてもらえずヒヤリとした経験があるからこそ、こうした視認性に関わる装備は少しでも改善しておきたいと思っています。
海の上では「自分から見えているから大丈夫」ではなく、相手からも自分が見えているかを意識することが大切。
今回のフラッグ新調も、そのための小さな安全対策のひとつです。
これからもカヤックフィッシングを楽しむために、釣果だけではなく、安全に関わる部分も少しずつDIYで改善していこうと思います。

