カヤックフィッシングで使うクーラーボックスを新調しました。
選んだのは、SANKA(サンカ)の「VENT sereno(バン セレーノ)」36L。
決め手になったのは、サイズと価格です。
現在メインで乗っているカヤックは、Viking Kayaksのプロフィッシュ45。
この新型モデルは、以前のモデルよりも座席後方の荷物スペースが広くなっています。
ここを測ってみると、細長いクーラーボックスならかなり長いものまで載せられそうでした。
そこで、このスペースをできるだけ有効に使えるサイズのクーラーボックスを探して見つけたのが、SANKA(サンカ)の「VENT sereno(バン セレーノ)」36Lでした。
プロフィッシュ45の後部スペースをできるだけ使いたい

プロフィッシュ45の座席後方にあるスペースは、後ろに向かって細くなる三角形のような形状になっています。
底面の幅を260mm程とすると、520mm程度の長さのクーラーボックスはゆとりをもって載せられます。
また、このスペースはすり鉢状になっているため、上部にいくほど幅が広くなっています。そのため、クーラーボックスの底面が少し浮いても問題なければ、計算上のサイズよりも少し大きめのものも載せることができます。
実際にクーラーボックスを載せてみると、こんな感じ。

細長いVENT sereno 36Lが、後部スペースにいい具合に収まりました。
容量も36Lあるので、カヤックで使うには十分。
それでいて価格も比較的安い。

さらに、蓋がワンタッチで開閉可能。
釣った魚を入れる際、不用意に体制を崩さずにすむため、こういうシンプルな構造はありがたい。
保冷力はそこそこ。でもカヤックなら十分

VENT serenoの断熱材は発泡スチロール。
クーラーボックスの断熱性能は、一般的には
発泡スチロール → ウレタン → 真空断熱
という順番で高くなります。
(価格もそれに比例しています)
なので、VENT serenoの保冷力は、ハイエンドなクーラーボックスと比べればそれほど高くありません。
ただ、私の場合はカヤックで丸一日釣りをするわけではありません。
やっても4〜5時間。
いつも2Lのペットボトルを凍らせて保冷剤として持っていきますが、これまで使っていて、よほど暑い日でもなければ帰る頃まで完全に溶け切ってクーラーがヌルくなることもなく、すごく困るという訳でもないのです。
ただ、「発泡スチロール製のクーラーボックス」って、かなり簡単な作りをしていて、ポテンシャルが有り余っているもので…DIY魂がうずうずしてしまうのです。
そこで今回は、クーラーボックスを一度バラして、保冷力アップのDIYをしてみました。
発泡スチロールの周りにアルミマットを追加

DIY界隈では、クーラーボックスにアルミシートなどを追加して保冷力を上げる「魔改造」と呼ばれるテコ入れが存在します。
実際に温度を測って比較している記事や動画を見ると、何もしない場合と比べて結構違いが出ているようなので、効果はありそうです。
今回使ったのは、ダイソーで購入した厚さ1mmのアルミマット。
あまり厚いものを入れてしまうと、元々のクーラーボックスに戻らなくなってしまいます。
3mm程度のものもありますが、今回は1mmを選びました。
必要なものは、
- アルミマット 1mm厚
- 両面テープ
- アルミテープ
- ハサミ
これだけ。
かなり簡単なDIYです。
まずはクーラーボックスを分解

作業は、本体と蓋を分けて、それぞれ個別に行います。
まず蓋を外します。
その後、本体と蓋をそれぞれ分解。

分解する際には、マイナスドライバーなど先の細い平な工具があると便利。
パーツごとにツメで噛み合っているだけなので、その部分に工具を刺してツメを外すイメージで分解していきます。
本体の方はツメの噛み合わせがしっかりしていたので、少し力を込める箇所もありましたが、1箇所外れてしまえばその周りから順々にツメを外していく感じで分解できました。

蓋の方は、比較的緩くツメが噛んでいただけなので気持ちいいほど簡単に外れました。

発泡スチロール製の断熱材が入ったクーラーボックスは、基本的に
外側のケース → 発泡スチロール → 内側のケース
という3層構造になっています。
この発泡スチロール部分にアルミマットを追加していきます。
アルミマットを貼っていく

今回使ったアルミマットは、ダイソーの160cm×90cmのもの。
効率よく切り出せば、1個でVENT sereno 36L一台分に足りました。
貼り付けには両面テープを使用。
最終的にはケースとケースの間に挟まれるので、そこまで強力な粘着力は必要ありません。

それよりも、たわんだり、厚くなりすぎないこと。
この2点を気にして作業しました。
発泡スチロールの両側にアルミマット加工をしたのですが、内側は形状的にアルミマットをきれいに貼るのが少し難しい。
そこで、分解した内側の黒いケースの外側に貼っておくことで、組み立てたときに発泡スチロールを挟むような形でアルミマットが重なるようにしました。

貼り終わったら、3つのパーツを元通りに重ねていきます。
最後は、カチッとロックされるところまでしっかり押し込みます。
本体は少し詰めすぎたか…ぎゅうぎゅうに

実際に組み立ててみると、本体部分はもともとのクリアランスがあまりなかったようで、アルミマットを追加した分だけ、かなりぎゅうぎゅうになりました。
よく見ると、ほんの少し浮いているところもあります。
底辺の四隅が少し分厚くなってしまったためかもしれません。
高さ方向にぎゅうぎゅう感があるように思われます。
ただ、他の部分は元通りしっかりはまっていますし、使用するうえで然程問題もなさそうということで、ここはあまり気にしないことにしました。
一方、蓋のほうはもともと少し隙間があったので、アルミマットを追加しても比較的スムーズに閉まりました。
蓋の空洞部分も埋めてみた

蓋を分解してみて気になったのが、内側のプラスチック部分。
強度を確保するためなのか、四角い空洞がたくさんあります。
ここも少し気になってしまったので、ひと手間かけます。

この空洞部分に、厚さ1mmの発泡スチロール板を切って入れ、その上からアルミテープを貼りました。

細かい作業なので少し面倒でしたが、太陽光を受ける蓋はクーラーボックスの中でも重要な部分。
ここまでやっておけば、蓋まわりの断熱性も多少は上がっているはずです。
実際、改造後の蓋を触った感じでも、以前より断熱層がしっかりしたような印象があります。
開けたときの冷気も逃がさない

クーラーボックスの保冷性能は、閉めた状態でどれだけ冷気を保持できるかという話だけではありません。
どんなに断熱材を強化しても、蓋の密閉性が悪ければ、そこからも冷気は逃げていきますし、蓋を頻繁に開け閉めすれば、そのたびに大量の冷気が逃げます。
結局のところ、できるだけ開けないのが一番。

そこで、アルミシートを貼るだけでなく、魚を入れるときに上から冷気が逃げにくくなるよう、クーラーボックスの内部にもアルミマットを1枚入れてみました。
魚を入れるときだけアルミマットをめくる。
それ以外は、できるだけ上を覆っておく。
これなら蓋を開けたときに、内部の冷気が一気に上へ抜けてしまうのを少し抑えられるはずです。
まとめ
今回購入したSANKAのVENT sereno 36Lは、プロフィッシュ45の後部スペースをできるだけ有効に使いたいというところから選びました。
36Lという容量がありながら、細長い形状なのでカヤックにも載せやすい。
価格も手頃で、ワンタッチで開閉できる。
その一方で、断熱材は発泡スチロールなので、保冷力にはまだ伸びしろがあります。
そこで今回は、
- アルミマットを追加する
- 蓋の空洞を発泡スチロールで埋める
- 内部にもアルミマットを敷く
という3つの改造をしてみました。
実際にどのくらい保冷力が変わったのかは、改造前と同じ条件で温度を測ったわけではないので、数字としての効果はまだ分かりません。
それでも、もともとカヤックフィッシングでは十分使えていたクーラーボックスに、100円ショップで手に入る材料を少し加えて、ちょっとだけグレードアップ。
こうして自分の使い方に合わせて道具に手を入れていくのも、カヤック艤装の楽しさのひとつだと思っています。
あとは実際の釣行で、暑い日にどこまで冷たさを保ってくれるのか。
改造の効果がどのくらいあるのかも含めて、これから海の上で使いながら違いを楽しんでいこうと思います。



