以前、単管パイプを使って自作したカヤック置き場。
上下2段にカヤックを収納できるようになり、使い勝手はかなり良くなりました。ただ、屋外に置いているので、雨や直射日光の影響は気になるところです。
そこで今回は、以前から考えていた屋根を取り付けることにしました。
屋根材に選んだのは、シルバーのガルバリウム鋼板。単管パイプの骨組みを活かし、垂木と屋根材を追加していきます。
塗装などの手間をできるだけ減らしながら、見た目もすっきり仕上げたい。そんな考えで進めたDIYです。

まずは単管パイプに垂木を取り付ける

以前の記事で紹介したカヤック置き場は、単管パイプを組み合わせたシンプルな構造です。
今回は、その骨組みをそのまま利用します。
まずは単管パイプに垂木クランプを取り付け、そこに木製の垂木を乗せてビスで固定しました。
垂木は、これから取り付ける屋根材を支える下地になります。単管パイプに直接屋根を固定するのではなく、木材を介して取り付ける構造です。
ただし、作業を始めてみると、ひとつ問題がありました。
既存のクランプが垂木に干渉する
もともとの単管パイプには、パイプ同士を固定するための直交クランプを使用しています。
ところが、一部のクランプが垂木と干渉してしまいました。
すべてを組み直すのも手間なので、今回は干渉する部分の木材を少し削って対処しました。
今回このクランプの干渉でイレギュラーな対応をしましたが、これ以降は比較的スムーズに作業が進みました。
作業時間としはトータル2時間くらい。
屋根の勾配をつける

垂木を取り付ける際には、屋根に緩やかな勾配がつくようにしました。
屋根の流れは短辺方向で、雨水が自然に流れ落ちるようにするため、片側に向かって低くなるようにしています。
勾配はクランプの取り付け位置で調整しました。
水平器を使って勾配を確認。
私が使っているのはシンワの「BlueLevel Jr.2 300mm」。
マグネット付きなので、金属部分に固定して角度を確認が可能。
今回使用したガルバリウム鋼板にもくっつきました。
また、保管時には倉庫の壁にくっつけて置けたり何かと便利だったりします。
屋根材はガルバリウム鋼板の角波板

屋根材に選んだのは、シルバーのガルバリウム鋼板です。
使用したのは、厚さ0.27mm、6尺サイズの角波板。
- 材質:ガルバリウム鋼板
- 色:シルバー
- 厚さ:0.27mm
- サイズ:約1,829mm × 678mm
- 有効幅:約628mm
有効幅は、隣り合う板を重ねたときに実際に屋根を覆える幅。
板そのものの幅だけで計算すると、必要な枚数がずれてしまうので注意が必要です。
ガルバリウム鋼板を選んだ理由
ガルバリウム鋼板は、鉄板の表面をアルミニウム・亜鉛合金でめっきした鋼板。
アルミニウムの耐久性と、亜鉛による防食作用を組み合わせることで、一般的な亜鉛めっき鋼板よりも優れた耐食性が期待できます。
屋根材としても広く使われている素材です。
今回、ガルバリウム鋼板を選んだ理由は大きく3つあります。
1. サビに強いこと
屋外で雨にさらされる場所なので、サビへの強さは重要です。もちろん、ガルバリウム鋼板も絶対にサビないわけではありませんが、屋根材として使うには適した素材だと考えました。
2. 塗装の手間がかからないこと
今回選んだシルバーの屋根材は、塗装を追加せずにそのまま使えるものです。
木材のように防腐塗装をしたり、塗装済みの屋根を定期的に塗り直したりする手間を減らせます。施工後のメンテナンスをできるだけ簡単にしたかったので、この点も魅力でした。
3. 見た目がカッコいいこと
個人的には、これも大切な理由です。
シルバーの金属屋根と単管パイプの組み合わせは、無骨で道具らしい雰囲気があります。
カヤックを保管するための設備なので、豪華に仕上げる必要はありません。シンプルな材料を組み合わせて、機能的で見た目も気に入るものにしたい。
ガルバリウム鋼板は、そんな自分の好みにも合っていました。
価格も思っていたほど高くなく、耐久性や施工後の手間まで考えると、ちょうどよい選択だったと思います。
垂木の上に角波板を取り付ける

垂木の取り付けが終わったら、いよいよ屋根材を固定していきます。
屋根材を垂木の上に乗せ、位置を合わせながらビスで固定しました。
使用したビスは、WAKAIの「ステンレス 板金パッキンビス 長さ27mm」。
ステンレス製で、雨水の浸入を抑えるパッキンが付いています。屋外で使う屋根なので、ビス自体のサビにくさと、固定部分から雨水が入りにくいことを考えて選びました。
ビスは角波板の凸部分に打つ

今回、ビスを打ったのは角波板の凸部分。
一般的な波板の施工では、雨水が流れる谷部分を避け、山側にビスを打つ方法がよく使われます。
谷部分は雨水が集まって流れる場所なので、そこにビス穴を設けると、穴の周囲から水が浸入するリスクが高まるためです。
今回は角波板の凸部分を垂木に固定することで、雨水の流れを妨げにくい取り付け方にしました。
ただし、製品によって形状や施工方法が異なります。ビスの位置や間隔、重ね幅については、使用する屋根材やビスの施工要領に従うのがよいかと思います。
板同士の重ね方にも注意
複数枚の屋根材を並べる場合は、板の端を突き合わせるのではなく、重ねて施工します。
これは、並べる部分に隙間ができると、風を伴った雨が入り込みやすくなるためです。
波板は、隣の板と山・谷の形状を合わせながら重ねます。
今回は山1個分を重ねて施工しました。
どの部分を何山分重ねるかは製品によって異なるので、購入した板の形状と施工方法を確認しておくと安心です。
屋根の流れ方向についても、雨水が上側の板の下に入り込まないよう、水が流れてくる側と流れ出る側の関係を意識して納めます。
今回は小規模な簡易屋根ですが、こうした基本はだいたい一緒ですね。
ガルバリウム鋼板の穴あけは不要だった
作業前は、薄いとはいえ金属板にビスを打つため、下穴を開ける必要があるのかと思っていました。
しかし、今回使用した板とビスの組み合わせでは、あらかじめ穴を開けなくても、そのまま固定することができました。
位置を合わせてビスを打っていくだけなので、想像していたよりも作業はスムーズ。
屋根材の取り付け自体は、思いのほか早く進みました。
ただし、下穴の要否は板厚やビスの仕様、下地の材質によって変わります。すべての組み合わせで下穴が不要というわけではありませんのでこちらも要確認。
まあ、ビスを一つ打ってみれば可能か否かは判断がつくかと思います。
屋根材のカットには丸ノコを使用

取り付け作業を進めていくと、屋根材の一部をカットする必要がありました。
そこで今回は、丸ノコを使ってガルバリウム鋼板を切断。
使用したのは、髙儀(Takagi)EARTH MANの「剛剣 オールマイティ チップソー 190mm×52P」。
Amazonで比較的安価なものを購入しましたが、実際に使ってみると切れ味は良好。想像していたよりもスムーズに切断できました。
(小さな切り欠きなどであれば、万能バサミでも対応可能だと思います。)
ただし、金属板を丸ノコで切断する際には、火花や切りくずが飛ぶことがあります。
周囲に燃えやすいものがないか確認し、保護メガネなどの保護具を使用することが大切です。
金属の切りくずは肌に付くとチクチクして非常に不快なので、作業時には外用の作業服に着替えて行いました。洗濯も普段着と一緒に行わない方がいいと思います。
また使用するチップソーが金属板の切断に適したものかどうかも確認しておくと安全。
切断後は、鋭いバリでケガをしないよう、切断面の状態にも要注意です。
屋根が完成。カヤックの紫外線対策にも

屋根材を取り付けて、カヤック置き場がひとまず完成しました。
シルバーの屋根が加わり、以前よりも道具置き場らしい雰囲気になりました。
今回の目的は、雨を完全に防ぐことではありません。
屋外にカヤックを保管していると、直射日光による紫外線の影響が気になります。屋根を設けることで、カヤックに直接当たる日差しを減らし、紫外線による劣化を抑えることができます。
もちろん、横から吹き込む雨までは防げません。風のある日はカヤックが少し濡れることもありますが、屋根がない状態と比べれば、雨や日差しの影響を減らせます。
カヤックはアウトドアという過酷な状況下で使用する道具なので比較的頑丈にできてはいますが、保管環境をできるだけ整えてあげることで、より長く良い状態を保ってあげることが可能かと思います。
今回使用したもの

今回の屋根づくりで使用した主な道具・材料をまとめておきます。
- ガルバリウム鋼板 角波板(シルバー、厚さ0.27mm、6尺)
- 垂木クランプ
- 垂木
- WAKAI ステンレス 板金パッキンビス 長さ27mm(100本入)
- 髙儀(Takagi)EARTH MAN 剛剣 オールマイティ チップソー 190mm×52P
- シンワ BlueLevel Jr.2 300mm(品番73393、マグネット付)
まとめ
以前作った単管パイプのカヤック置き場に、垂木とガルバリウム鋼板を追加して屋根を取り付けました。
今回の作業で感じたのは、思っていたよりも屋根材の取り付けが簡単だったこと。
垂木をしっかり取り付けておけば、あとは位置を合わせてビスで固定していく作業が中心。
途中で木材を削ったり、板をカットしたりする場面はありましたが、大きな加工をせずに形にすることができました。
単管パイプの骨組みを作ったときから考えていた屋根が、ようやく完成。
屋根が付いたことで、雨や紫外線の影響を減らせるようになり、カヤックの保管環境も少し改善しました。
これで釣り道具の保管場所もひとまず落ち着きました。
あとは実際に使いながら、気になるところが出てきたら少しずつ手を加えていこうと思います。
とりあえず、ニモもプロフィッシュも次の出艇まで、ゆっくりおやすみ。

